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2013-06-06 Thu

内容は筑摩書房版と同じですが、底本は全集から取っています。
解説を堀江敏幸が書いていますが、その中で、
「小さな町」で彼がやろうとしているのは、単にうつくしい過去を振り返ることではなく、「ふつう」や「平凡」として片づけられているものに、ほんとうの力と光を当てようとする小声のマニフェストなのだ。
と書いています。
小山の人生は、「ふつう」とか「平凡」というものではありませんでした。幼少のころから屈託を抱え、一時はキリスト教に救いを求めたようですが、後に棄教しており、「ふつう」とか「平凡」に憧れに似た気持ちを持っていたのではないかと思います。
2013-06-06 Thu 19:25 | 古本
2013-06-05 Wed

これは第2小説集ということになります。表題作ほか9つの短編が収められています。
小山は、戦争中ですが、27歳のときに新聞屋で働いています。そして、30歳のときに太宰の自宅を訪れ、師事するようになり、終戦後37歳のときに、1年半ほど夕張の炭鉱で働いています。小山が夕張の炭鉱にいたときに、太宰は亡くなっています。
この小説集は、新聞屋で働いていたときと、夕張にいたときの話を集めたものです。
あとがきで、「どれもが倉卒に書かれたもので、私の気持ちを云ひ盡くしてゐない。」「いづれ、心の籠った、丁寧な仕事をして報いたいと思ってゐる。」と書いています。
ちなみに倉卒とは、あわただしくという意味です。
2013-06-05 Wed 19:06 | 古本
2013-06-04 Tue

小山は生前4つの小説集を出していますが、これは第1小説集になります。「落穗拾ひ」「聖アンデルセン」「朴歯の下駄」など代表作といえる7つの短編が収められています。
小山自身「これまでに書いてきたものは、みんな不満である。けれども愛着ということはこれまた別であろう。私はこの本の中にある作品のどれにも愛着を持っている。」と書いています。
「落穗拾ひ」という作品は、小山と思しき小説家の日常を書き綴ったものです。その中の一文を紹介します。
「僕は自分の越し方をかへりみて、好きだった人のことを言葉すくなに語らうと思ふ。そして僕の書いたものが、すこしでも僕といふものを代辯してくれるならば、それでいゝとしなければなるまい。」
2013-06-04 Tue 19:45 | 古本
●地下鉄東西線「西11丁目駅」下車
3番出口直結 南大通ビル9階
●市電「中央区駅前」停留所より
徒歩約2分
●近隣に有料駐車場有り
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