Renkei日記 - 八十島法律事務所

2012-02-03 Fri

�禿鍔饌検  嵜祐屐Δ海侶狹�なるもの」  (中公文庫)


 未来社会に対する期待は、過去の伝統や秩序や倫理観の否定と、身近な特定の他人に対する不信感から出発したものではないだろうか。
  私たちは倫理の不合理を批判することはできる。が、合理的な倫理などといふものは、いつの時代にもあったためしはない。
  そのとおりなんだけどね。

2012-02-03 Fri 19:05 | 古本

2012-01-27 Fri

坪内祐三 「後ろ向きで前へ進む」  (晶文社)


 1979年当時21歳だった坪内氏は、時代が大きく変わり、新しい時代に突入しつつあることを体感していました。そのころから、歴史は止まって行こうとするように思えた一方で、時代がどんどん便利になっていき、経験の一回性が失われつつあり、この時代のことを語るのは手に負えない感じがしていて、その思いは、20年たっても変わっていないことから、この本は、未完成な本であり、「幻の1979年論」であるといっています。
 さてどういう切り口で述べているかというと、例えば、79年に亡くなった植草甚一氏と、同年に蓮實重彦氏が出した「表層批評宣言」を対比して、メッセージ性が求められた時代から、一種の「制度壊し」へと時代が変化したとし、その結果何が残ったかついては、非常に難しい微妙なものがあるとしています。
 また�禿鍔饌犬塙焼�淳を取り上げ、70年代の終わりから80年代の初めにかけて、仲間内の和をみだす危険分子に対する村八分―暗黙のチェック機能がジャーナリズムの中で働き始めたと分析しています。
 確かに、現在に続く閉塞感、例えば、お金があっても幸せに感じないといった気分は、70年代の終わりころから始まったような気がします。  

2012-01-27 Fri 19:55 | 古本

2012-01-26 Thu

重政隆文  「映画の本の本」   (松本工房)


 映画について書かれた本の書評集です。とても厚い本ですが、激辛の文章が面白く一気に読めました。
 さて次の文章は誰について書かれたものでしょうか。
 「タイトルからしてハッタリじみているが、中身もハッタリじみている。語り口が詐欺師に近い。中庸の徳というものを知らない。要するにわがままであり、我を通しているのだ。」
 「確かにこの人は映画に対して強い愛情を持っている。しかし致命的なことに、映画的教養が貧しいのではないか。」
 「同時代的に映画と伴奏していないと直感的に思った。」
 「映画を守り損ねている。裸の王様。」
 「見る気がしない映画は愚作だなんていうやつは相手にしなくていい。」
 知りたい人は、この本を捜して読んでください。

2012-01-26 Thu 18:58 | 古本

2012-01-23 Mon

柴田錬三郎  「柴錬ひとりごと」  (中公文庫)


 自虐を裏返しにした虚構は、大いに当たった。嘘をついて金が儲かる。いい商売である。深夜、空虚感におそわれるぐらいなんだ!
 滅ぶことを知らぬ者が、天下を取るから、その行動は、とどのつまり、すべてを破壊してしまうのである。
 ダンディズムとは、他人に似ることを厳しく警戒する独創性の追及によって、真価を発揮する。
 ロマンチシストは、絶対に家庭に縛られてはならぬ、ということが明瞭である。「家」に縛られた人間が、我々を瞠目せしめるような大きな仕事をしたためしは、ないのである。
 かって、文士という言葉がありました。柴錬は、文士という言葉が良く似合うと思います。その彼が、佐藤春夫の弟子であったとは知りませんでした。
 1917(大正6)年に生まれ、1978(昭和53)年に亡くなっています。

2012-01-23 Mon 18:46 | 古本

2011-12-13 Tue

坂崎重盛  「超隠居術」  ハルキ文庫


 今年「絵のある岩波文庫」が話題となった坂崎氏が10年程前に出していた本です。
「人として生まれてきて、自らの生を楽しまず、人を愛さず、快楽に身をゆだねずに、生を終えてしまってよいものだろうか。」良くないのでしょうね。
 隠居するか否かはともかく、自分にとって気持ちのいいものや事を見付けることはとても重要だと思っています。

2011-12-13 Tue 10:47 | 古本

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