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2012-06-19 Tue
坪内祐三「文藝綺譚」 (扶桑社) 2012年4月20日刊
きだんと読みます。かの荷風の名作もきだんと読むんですね。間違えてました。
文藝とありますが、文学者の話だけではなく、モダニズムとポストモダニズムの対立の問題や、ロストジェネレーションについての言及もあります。日本においては、消費のための消費が日常化してゆき、消費そのものにはあまり関心の持てない世代というのがいて、それは、かつての失われた世代よりさらに不幸であるとの記述があります。
文学については岡田睦と川崎彰彦を取り上げ、「共にいわゆる文壇とは無関係に、自由に作家活動を行っている、アナーキストである。どうやって生活が成り立っているのか分からない(だがそれがうらやましくも美しい)。」と書いています。
2012-06-19 Tue 21:00 | 新刊本
<坪内祐三 「東京タワーならこう言うぜ」(幻戯書房) 2012年5月8日刊 | TOP | 徳岡孝夫 「五衰の人」 (文春文庫) 1999年11月10日刊>
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