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2012-05-30 Wed
杉山平一「詩のこころ・美のかたち」(講談社現代新書)昭和55年4月20日刊
芸術とは何か、詩は何を表現しようとしているのか、美しいとはどういうことなのかを、模倣、浄化、リズム、反復、一瞬、永遠、隠微といった19の観点から、実際の作品をもとに示したものです。例えば、
真似とか、模倣による追体験は、そのまま感動の表現である(模倣)
我々は、しばしば芸術的感動を語るとき、それが深ければ深いほど、いつの間にか音楽的表現を用いていることに気付くことがある(リズム)
反復への喜びは、人間の本源的なものに触れつながる、深い感情である(反復)
抽象図形に、こころの内面の、とらえどころのない、かたちのない気持ちが、顕在化されてくるのである(装飾)
物そのものを、別の意味にとる抽象化、観念化の作業こそ、芸術の創造というものに他ならない(象徴)
国語の試験に使えそうだと思いました。
2012-05-30 Wed 17:22 | 古本
<杉山平一 「巡航船」 (編集工房ノア) 2009年11月2日刊 | TOP | 徳岡孝夫 「五衰の人」 (文春文庫) 1999年11月10日刊>
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