Renkei日記 - 八十島法律事務所

2012-02-03 Fri

小池昌代 「自虐布団」  (本阿弥書店)


 13ものお話からなる短編集です。主人公は、親が詩人であったり、夫が詩人であったり、自身が詩人であったり、いずれも言葉に関する仕事に関係している人たちです。
 作者は言っています。詩に長く関わるうちに、現代詩や詩人、詩を取り巻く世界に対する憎しみのような感情が生まれてきた。その憎しみの毒は、当然自分にも回ることになり、毒は時に「自虐」に変化して、言葉の節々に溜まる。
 ある主人公には、「詩を書くために、もっと痛みが欲しい。」と祈らせたり、「詩という言葉は不吉である。耳で聞くと死と区別をつけることができない。」と言わせたりしています。

2012-02-03 Fri 18:49 | 新刊本

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