Renkei日記 - 八十島法律事務所

2014-06-26 Thu

荒川洋治「倫理社会は夢の色」 (思潮社) 1984年11月30日刊


 この詩集には、荒川自身が書いた栞が挟まれています。そこには、「倫理社会にはまだ見処がある、というのがこの本のメインテーマである。」「いまは『倫理』を破りやすい時代である。破ることが真の破壊力を持たない。」とし、この詩集は、「恋愛ヒロバ面においてはA→B→Cの古典的ステップを折り目正しく慎重につきすすむさまざまな男と女の、くるしい、しかれども本質的命題をはらむその『性愛』をマークした。」と書いています。
    「倫理社会は夢の色」から
  倫理社会は夢の色   だが
  誰もそこには棲まない
  六甲は手の甲
 (自然)とさえ見まがうほどの(決定)の火柱
  こうしてぼくはこの二年 夜が
  明ければ

2014-06-26 Thu 17:27 | 古本

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