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2013-10-15 Tue
高橋英夫「京都で、本さがし」 (講談社) 1999年5月20日刊
読書や本ないし作家にまつわるエッセイ集です。
気になった文章として、
「予定された生活と不意の出来事の分裂だか競い合いだかの間から湧き出してくる人生の味をとらえること、それが文学の役割の一つなのではないか、というようなことを思う。」
「戦後の日本人が知ったのは、日本人として敗れ、傷つくということだけではなかった。一人の人間として、誰ともかかわりなしに傷つき、打ち倒されるということも人の世にはある、それを太宰治は典型的に表現したのである。ネガティヴなかたちをとった個人的感情教育、そういうものを太宰治の生死と作品は現代に残してくれたのだと思う。」
2013-10-15 Tue 19:17 | 古本
<北村太郎 「樹上の猫」 (港の人) 1998年10月26日刊 | TOP | 徳岡孝夫 「五衰の人」 (文春文庫) 1999年11月10日刊>
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