2014-06-19 Thu
山口は、昭和21年8月に新潟県で生まれ、昭和63年5月に41歳で亡くなっています。
この人の詩は、おそろしく前衛的で、何を歌っているのかさっぱりわかりません。
強いて言えば、戦前のダダイズム+前近代の土着性+加藤郁乎といったところでしょうか。
「東風」から
五月の
七日間は
なんとケルアックな路上だろう
と、こんな調子が続きます。
2014-06-19 Thu 19:30 | 古本
2014-06-19 Thu
ボブディランは、もうギターは弾けなくなっていましたが、今年北海道でもすばらしいパフォーマンスを見せてくれました。
この本は、ラジオたんぱで94年の1月から10月まで流れていた「ボブ・ディラン・クラブ」という20分間のラジオ番組を紙上再現したものです。
鈴木カツが司会で、毎回ゲストを呼んで、「ディランがロック」、「ディランがフォーク」、「ディランのルーツ」、「カヴァーされたディランの名曲」」というコーナーに分け、合間に貴重な録音(どこから入手できたのか不明なものも混じっています)をかけ、マニアックな話をするというものです。
ディレクターの病気により、放送は中止されたようですが、もっと続けて欲しかったですね。
2014-06-19 Thu 19:30 | 古本
2014-06-19 Thu
猪飼野とは、大阪市の一画にあり、1973年2月1日を期して地名としては消失したのですが、在日朝鮮人の方が多く住み、彼らの代名詞のような町でした。
著者は、在日民族団体の活動家でした。朝鮮戦争時猪飼野の工場では、殺傷兵器の部品を作っていました。それは、生活のために、同族を殺す側に同族が加わることを意味していました。彼は、その仕事をやめさせる活動をしていたのですが、それは、なけなしの食い扶持を潰す側にいたということになります。
著者は、「理念と現実との間で、私の青春は細りにほそった」と書いています。
「見えない町」から
なくても ある町。
そのままのままで
なくなっている町
電車はなるたけ 遠くを走り
火葬場だけは すぐそこに
しつらえてある町。
みんなが知っていて
地図になく
地図にないから
日本でなく
日本でないから
消えててもよく
どうでもいいから
気ままなものよ
2014-06-19 Thu 19:15 | 新刊本
2014-06-19 Thu
オリジナルは、1965年に限定30部で発行されています。この復刻版は、原本の版下原稿そのものを使って印刷されているので、限りなく原本そのものに近い感触に仕上がっているとのことです。
この詩集は、清水の最初期のころのもので、もし清水が生きていて、これを見たら、どう思うでしょうか。
「ぼくのノオト」より
だから、ぼくはセンチメンタルな革命家になって
感性を破裂させ 燃え滅びたいのだ
ああ、恥ずかしいと言うような気がしますね。でもここから詩人は出発したのでした。
2014-06-19 Thu 19:00 | 新刊本
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