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2013-01-22 Tue
天野忠ほか編「コルボウ詩集」(コルボウ詩話會) 昭和26年9月20日刊
戦争中四散してしまって、その生命の存否さえも不明だった詩人たちが、まるで自分の體温を探りあてたように、戦後の無殘な闇黒の中でやっとお互いを見出しあって結びついたのが、僕たちのコルボウ詩話會であったと、天野は書いています。
このコルボウ詩集は1960年の第10号まで出ているようですが、これは一番初めのもので、300部限定のものです。この詩集には、同人の略歴と住所録が載っていて、天野のそれは、北園町93となっています。天野の「我が感傷的アンソロジイ」で取り上げていた20人の詩人のうち半数の詩人が参加しています。
天野の「どんどん生長する」から
俺はこのごろどんどん生長するようだな
どんどん年をとるばかりか
俺の運命は皮を剥ぐようにさびれてくる
(略)
俺はどんどん死の方へ生長するんだな
まるで水に濡れた煉瓦のようにしずかだな
2013-01-22 Tue 22:25 | 古本
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