-
徳岡孝夫 「五衰の...
[2014-07-17] -
伊藤茂次詩集 「な...
[2014-07-17] -
天野忠 「春の帽子...
[2014-07-01] -
天野忠 「木漏れ日...
[2014-07-01] -
天野忠詩集「その他...
[2014-07-01]
-
徳岡孝夫 「五衰の...
- 2014年07月
- 2014年06月
- 2014年04月
- 2014年03月
- 2014年02月
- 2014年01月
- 2013年12月
- 2013年11月
- 2013年10月
- 2013年09月
- 2013年08月
- 2013年07月
- 2013年06月
- 2013年05月
- 2013年04月
- 2013年03月
- 2013年02月
- 2013年01月
- 2012年12月
- 2012年11月
- 2012年10月
- 2012年09月
- 2012年08月
- 2012年07月
- 2012年06月
- 2012年05月
- 2012年04月
- 2012年03月
- 2012年02月
- 2012年01月
- 2011年12月
- 2011年11月
- 2011年10月
- 2011年09月
- 2011年08月
- 2011年07月
- 2011年06月
- 2011年05月
- 2011年04月
- 2011年03月
2012-11-07 Wed
森達也 「メメント」 (実業之日本社) 2008年9月5日刊
メメントとは、メメントモリからきていて、ラテン語で、意味は「死を想え」です。
著者は、「死は排除したいけど、現実にそこにある。見て見ないふりはしたくない。平和を願うためには戦争を想わねばならない。この世界の豊かさや優しさを実感するためには、貧しさや憎悪から眼を逸らしてはいけない。」との考えから、いろいろ現実をみつめるためのエッセイを書いたとあります。
なるほど、宗教の問題やメディアの問題、さらには表現の問題について書かれています。
例えば、「圧倒的な情報量を瞬時に伝達できるテレビは、簡単に観る人の思考を停めることができる。」、「特に民意の増幅と感染を大規模に媒介するマスメディアが発達した現代に生きる僕たちにとって警戒すべきなのは、外なる悪ではなく内なる善なのだ。」、「事実など本来は伝えられない。省略や再構成はメディアの基本原理である。」、「表現には欠落が大事なのだ。受ける側は与えられるだけになる。喚起されなくなる。」など。
メディアの側にいた(いる)者の実感があります。
2012-11-07 Wed 17:35 | 新刊本
2012-11-07 Wed
岡崎武志 「上京する文學」 (新日本出版社) 2012年10月25日刊
著者は、故郷をあとにした作家たち、もしくは上京する若者を描いた作品たちを「上京者」という視点から読んでみたもの、最終的には「読書のすすめ」を目ざしたと書いています。これはなかなかおもしろい視点でまとめましたねという感じです。
啄木については、「家族や故郷を捨て、東京という都市で一人暮らしをする若者の『心の姿』を短歌に託した。」とし、フォークソング歌手になぞらえたりしています。また賢治については、井上ひさしの「つねに自分の可能性は東京に出たらあると思っていたふしがある。」という言葉を紹介しています。太宰については、「東京に向かうことはむしろ下降に働いた。東京から離れるとき、彼の精神状態はいくぶん上昇していく。しかし上昇するとき、太宰の太宰たるべき創作力は弱まっていく。太宰はけっきょく上京するしかなかったのである。」。これなど就中白眉かなと思います。
続編を期待したいところです。
2012-11-07 Wed 17:03 | 新刊本
TOP | 1-2/2件表示 1/1ページ : [ 1 ]
〒060-0042
札幌市中央区大通西10丁目
●地下鉄東西線「西11丁目駅」下車
3番出口直結 南大通ビル9階
●市電「中央区駅前」停留所より
徒歩約2分
●近隣に有料駐車場有り