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2012-06-28 Thu
安東次男詩集 (書肆ユリイカ) 1957年8月30日刊
この詩集は、「今日の詩人双書」の1冊で、彼の4つの詩集と俳句から、飯島耕一が編集したもので、長い解説も書いています。安東について、飯島は、「暗黒に敏感であり、近代日本の持つ諸矛盾に圧迫を感じないではいられない詩人であった。しかし、彼は、人間の、本質的な明るさ、楽天主義的なほどの明るさを知らずにすましておくことはできない。」と述べています。
「ぼくの名まえは」から
すべてはもとのままであるのに
どこかが永久にくるってしまった
なにものにも似ない あなたよ
ぼくはあなたにはなしかける
(略)
世界よ 残忍な灰色の雨期よ
こんこんと眠る女
小鳥を秘めて(小鳥はとぶだろうか?・・・・・・)
小鳥がとびたつとき ふっとぶ世界
そのときのまぶしそうな太陽を逃すな!
2012-06-28 Thu 17:15 | 古本
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