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2012-05-30 Wed
杉山平一「現代詩入門」 (創元社) 1988年12月20日刊
「詩のこころ・美のかたち」をより詩の鑑賞のために特化した内容となっています。
詩は間違っていなければならない
詩ははみ出し落ちこぼれものだ
詩は言葉の対比で生まれる
詩は吃驚させるものである
詩はモンタージュである
小さきものに詩はある
限りなく遠いところに詩はある
詩は異端である
こうして目次を書き連ねるだけで、一篇の詩のようです。
杉山氏は、この本を書いた理由について、「もとより読者が少数であることは詩の誇りなのだが、こんにち詩の書き手にしか読まれていないという、あまりにも自家中毒気味になっているので、この狭く小さいところに入り込んでいる詩の仕切りをはずして、広いところへ開放させたいのである。」と言っています。
2012-05-30 Wed 17:26 | 古本
2012-05-30 Wed
杉山平一「詩のこころ・美のかたち」(講談社現代新書)昭和55年4月20日刊
芸術とは何か、詩は何を表現しようとしているのか、美しいとはどういうことなのかを、模倣、浄化、リズム、反復、一瞬、永遠、隠微といった19の観点から、実際の作品をもとに示したものです。例えば、
真似とか、模倣による追体験は、そのまま感動の表現である(模倣)
我々は、しばしば芸術的感動を語るとき、それが深ければ深いほど、いつの間にか音楽的表現を用いていることに気付くことがある(リズム)
反復への喜びは、人間の本源的なものに触れつながる、深い感情である(反復)
抽象図形に、こころの内面の、とらえどころのない、かたちのない気持ちが、顕在化されてくるのである(装飾)
物そのものを、別の意味にとる抽象化、観念化の作業こそ、芸術の創造というものに他ならない(象徴)
国語の試験に使えそうだと思いました。
2012-05-30 Wed 17:22 | 古本
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