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2012-05-01 Tue
高橋新吉 「ダダイスト新吉の詩」 (中央美術社) 大正12年2月15日発行
彼が世に出られたのは、2冊の詩集を携えて、突然辻潤の家を尋ねたからでした。当時彼は肉体労働のアルバイトをしながら生活していました。「深い藝術は上品な書齋や學校や、書物の智識から生まれては來ない」という考えから、辻は、新吉を佐藤春夫に紹介します。佐藤は、「辻からの紹介じぁいづれはこの見かけに相違はず相當のイカモノに相違ないと」考えたのですが、「ただ彼には見る人にだけ見える暗示がある」と思うのでした。
「斷言はダダイスト」から
DADAは一切を斷言し否定する
無限とか無とか、それはタバコとかコシマキとか單語とかと同音に響く
想像に湧く一切のものは實在するのである
一切の過去は納豆の未來に包含されてゐる
2012-05-01 Tue 17:32 | 古本
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