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2011-09-27 Tue
荒川洋治 「詩論のバリエーション」 (學藝書林)
詩人の荒川さんは、これまで多くのエッセイや書評を書いており、たいていのものは読んでいますが、「詩」について語ったものは、それほど多くないと思います。事実、この本が出た時点(1988年12月)で、初めて純粋に詩論だけを集めた本とあります。
詩について書かれた本には、難しく書かれたものが多いのですが、その点、この本は比較的分かりやすいように書かれています。
「詩」とは何かについてですが、荒川さんは、「ことばになっているところより、ことばになっていないところ、つまり余白の部分にひろびろとした世界があることを表わすこと、ただそれを表わすのは有限のことばなのだ。コピーは、いかに詩的なものをかもし出したとしても、そこにはことばの限りを尽くすというこころざしがない、同時におもいの限りをそこで尽くそうというこころざしもない。」と書いています。
2011-09-27 Tue 17:40 | 古本
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