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2011-04-19 Tue
無名の南畫家
先日、ネットで日本美術出版社版の加藤一雄の「無名の南畫家」を購入した。
古書好きには夙に有名な本である。依然どこかで、この本のことを「なんかいいよね。」と評している人がいて、一体何がいいんだろうと気になっていた。
話は、著者の少年時代ということになっている。薄ぼんやりだった私は、すべてのアカデミズムを心の底から軽蔑していた祖母の計らいで、二人の家庭教師を付けられることになった。そのうちの一人が、無名の南画家であった。ストーリイは、この先生との交情を軸に流れていき、最後は、この先生がひっそりと息を引き取るまでが描かれている。
加藤は、美術の先生で、本職の小説家ではなかったが、実に巧みに書かれている。そこで感想であるが、やはりなんかいいよねである。この先生は、行き当たりばったりのことしか言わず、収入もデパートの包装紙のデザインをしてわずかな収入を得ている程度で、貧乏であり、しかも孤独な人であった。晩年大きな仕事の注文が入ったが、結局仕上げることができず、無名のまま人生を終えている。
人はそもそも孤独なのであり、それ故に、あるいはそうであるからこそ、いろいろあがきながら力強く人生を送っていく事の大切さを身を持って、少年に教えたのである。
2011-04-19 Tue 14:52 | 古本
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